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45年愛された大分市の喫茶店「カランドリエ」が10月末に閉店

 大分市中央町の喫茶店「カランドリエ」が10月末で閉店する。近隣の会社員や商店主、学生らがコーヒーを飲んで語らう場で、人とのつながりを紡いで45年。節目を機に店を閉じることにした。マスターの井上勝美さん(80)は「お客さんにパワーをもらい、ここまで続けることができた」。なじみの客が次々と訪れ、別れを惜しんでいる。
 セントポルタ中央町から一本入った通りに面したビルの1階。店内は円形のカウンターやランプ風の照明など昭和の薫りが漂う。井上さんはいつもシャツにベスト、ネクタイ姿。背筋を伸ばして丁寧にサイホン式コーヒーを入れ、変わりゆく街を見守ってきた。
 大分商業高を卒業後、大阪の紳士服店に勤め、22歳で帰郷。1974年に現在地に店を開いた。店名はフランス語でカレンダーの意。「365日おいしいコーヒーを味わってほしいという思いを込めた」
 常連客には大分大医学部テニス部の歴代部員も。大分南高テニス部の練習を手伝っていたのが縁で、82年から同大の早朝練習に加わり球出しを担ってきた。卒業後も店に顔を出す部員が多く、井上さんの誕生日会を毎年開くなどして交流を続けている。
 元部員で医師の一瀬正志さん(47)=同市田室町=は「試合やテストが終わると仲間と集まり、語り合った青春の場所。カウンター越しにマスターといろんな話をし、時には叱られ成長させてもらった。閉店は寂しいが、ここがあって幸せだった」と感慨深げ。井上さんは「人と人のつながりを一番大切にしてきた。若者に学ぶことも多く、私こそ幸せ者」と感謝する。
 今後は市内賀来で長女夫婦が営むラーメン店でコーヒーを入れる。「45年間、街のために尽くしてきたつもり。まだまだ元気なので、これからは自宅のある賀来地区のお役に立てたら」と話している。
※この記事は、10月22日大分合同新聞朝刊10ページに掲載されています。
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