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オールブラックスを別府に呼んだNZとの“泉都の絆”

切り拓け おおいた新時代

 真っ白な湯柱は高さ30メートルに達する。南半球最大という「ポフツ間欠泉」に見物客の歓声が上がった。
 ニュージーランド(NZ)北部のロトルア市にある温泉観光施設は、辺り一帯に硫黄の香りが漂う。
 広大な敷地内には天然湯の池や泥湯……。趣は別府観光の名物、地獄めぐりを思い起こさせる。

 共に温泉観光都市として栄えてきたロトルア、別府両市は1987年に姉妹都市になった。以来、公式訪問団の行き来や交換留学といった官民の交流が続く。
 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の大分開催が決まった2015年、別府は世界的な人気を誇るNZ代表「オールブラックス」のキャンプ誘致に乗り出した。頼みの綱は、30年来の付き合いがある姉妹都市の絆だった。
 「ライバルは多かったけれど、力になれるよう動いた。必ず選ばれると信じていた」。昨年4月にNZ代表の別府キャンプが公表された時、ロトルアの女性市長スティーブ・チャドウィック(70)は自分のことのように喜んだという。
 市報で約7万人の市民にも伝えた。「11年にNZであったW杯では、ロトルアの話題が世界のニュースで取り上げられた。きっと別府もそうなるわ」

 「一生に一度」の思いを経験できるのは、W杯の観戦客だけではない。
 6月。別府翔青高の2年生約30人が語学研修でロトルアに赴いた際、全校生徒が寄せ書きをしたオールブラックスの応援旗(縦5メートル、横10メートル)を持参した。
 そこに姉妹校のウエスタン・ハイツ高生もメッセージを加え、チーム関係者に届けた。「NZでこんな大きい旗を作ることはない。生徒にはいい経験になった」。校長代理のカヒラ・モリス(57)は心意気がうれしかった。
 姉妹校の協定締結から20年目に入る来年、同高は生徒を別府に派遣する計画を練っている。もうすぐオールブラックスがその地で調整し、W杯の試合に備える。
 何度か泉都を旅したことがある同高の国際交流担当マネジャー、ライリン・マークス(53)は“その日”が待ち遠しい。「よく似た街で、人々はとても温かい。これから、さらに関係が深まるでしょう」
※この記事は、9月15日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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