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暮らしに関わる安保 米軍訓練、減る開示情報

2019参院選 ズーム争点(6)

 参院選の主要テーマ六つを掘り下げる「ズーム争点」の最終回は外交・安全保障。米国と中国、イランの対立などで緊張が高まる国際情勢は、県民の暮らしや地域経済にも影響を与えている。日本は世界の国々との関係をどうしていくべきか。大分選挙区の候補者、有権者に対するアンケートと現場取材で迫る。

 「米軍はわれわれの古里をますます自由に使うようになってきた」
 玖珠町日出生で畜産を営む衛藤洋次さん(59)は、近くの陸上自衛隊日出生台演習場で毎年のようにある米軍の訓練を思うたび、悔しさがこみ上げる。
 1987年から通算6回目となった昨年12月の日米共同訓練では、初めて米軍輸送機オスプレイが使われた。事故やトラブルが相次ぐ同機は2017年8月、エンジントラブルで大分空港に緊急着陸。安全性への懸念を身近で感じ、使用を反対した地元自治体の声は聞き入れられなかった。

○「拡大認められぬ」
 日出生台演習場は日米の安全保障と直結している。1999年以降、米軍基地が集中する沖縄の負担軽減を理由に、155ミリりゅう弾砲を使った在沖縄米軍の実弾砲撃訓練を受け入れてきた。
 これまでに13回を数え、防衛省は来年2、3月に14回目を計画。回を重ねるごとに使用する武器の種類は増え、地元に開示される情報は減っている。
 政府は中国の軍拡や北朝鮮の核開発などに対する抑止力として、同盟関係の意義を強調する。訓練もその一環だが、衛藤さんは「暮らしの平穏を乱すこれ以上の拡大は認められない」。危険なオスプレイを目の当たりにし、思いを強くした。

○日本をどう守るか
 米国第一主義を貫くトランプ大統領は先日、日本の防衛義務を負う現状が「一方的だ」と不満を示した。同盟関係の今後には不透明感も漂う。
 日本をどう守るか。「他国からつけ込まれないように」と、玖珠町山田の女性自営業者(64)は米国との関係を引き続き重視する。臼杵市市浜の無職佐藤俊治さん(71)は「多国間の協調が重要」との意見だ。
 津久見市中町の主婦(41)は、経済面で相手国の大切なパートナーになることが安全保障にもつながると考えている。

○生活に関わる問題
 米国とイランの緊張はガソリン価格に影を落とす。ひとたび歴史問題で中国、韓国と摩擦が生じれば、訪日観光客数はたちまち落ち込む。県民にとっても国際情勢は遠い海の向こうの話で片付けられない。
 有権者は多様で複雑化する外交・安全保障を暮らしに関わる問題と捉え、思いを1票に反映させる必要がある。
※この記事は、7月12日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。
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