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意識高いボランティア 先輩が刺激、育成の場に

別府アルゲリッチ音楽祭 〝悠久〟への新たな一歩(中)

 「なくてはならないもの。私たちスタッフが育てていただいているのかもしれない」。音楽祭の伊藤京子総合プロデューサーがそう述懐するのが、ボランティアの存在だ。
 「ぬくもりを感じる。毎年覚えていて声を掛けてくれうれしい」「音楽祭の案内だけでなく、別府のお薦めスポットなども教えてくれる」「献身的な姿に感動し勇気をもらう」。来場者アンケートには、そんな声が寄せられている。大銀経済経営研究所が実施した音楽祭事業の実績調査でも「音楽祭を訪れて感じること」の質問で、1位の「次世代への育みを感じる」に次いで「ボランティアスタッフの対応をはじめ、運営側のホスピタリティーの質が高い」の回答が多かった。評価の高いボランティアもまた、20年を重ね育まれてきた。
 第1回音楽祭から参加している白石まさ子さんは「最初は手探りのスタート。反省と意見のぶつけ合いを重ねながら今の形になった」と振り返る。
 今年も延べ約200人が運営に携わる。業務は物販、もぎり、会場・客席案内など幅広く、音楽の業界用語を覚えることも欠かせない。4月14日に行われた事前のボランティア研修では、接遇研修のスペシャリストである昭和音楽大非常勤講師、角屋里子さんの指導で、終日みっちりと学んだ。
 参加した約70人が手にしていたマニュアルは実に22ページ。基本動作からトラブル対応に至るまで細かく明記されている。周到な準備と、緊張感の伴う会場での対応が課せられる業務だが、一人一人のモチベーションと意識の高さが支えている。
 白石さんは「毎年5月にはアルゲリッチがいるということは、大分のステータス」と熱が入る。13年目になる永井佳子さんも音楽祭の存在がうれしい。「毎年終わった瞬間から次の開催を待ちわびている。期間中は家族にも優しくなれる」と笑顔を見せる。2016年から参加している島津陽介さんは「先輩ボランティアは考え方がしっかりしている人が多く、刺激を受けている」と言う。
 講師の角屋さんは「ベテランが若手に教え、活躍の場を与えていく流れができている」と感じる。ボランティアが音楽祭を育て、音楽祭が人材育成の場ともなっている。
※この記事は、5月5日大分合同新聞朝刊1ページに掲載されています。
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