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オスプレイ飛行ルート開示を 日米共同訓練2018

由布と別府、影響を懸念

 日出生台、十文字原の両陸上自衛隊演習場で7日、日米共同訓練が始まった。安全性が不安視される米軍輸送機オスプレイが県内訓練で初めて使用される予定だが、飛行ルートは明らかにされないままだ。周辺には由布、別府といった国内有数の温泉地があり、観光業者からは「情報開示を」「もしトラブルや事故が起きれば大きな影響が出る」との声が上がる。
 日出生台演習場のゲートから車で数分の場所にある由布市湯布院町の由布院温泉。同演習場で訓練開始式が終わった同日午後、商店が並ぶ湯の坪街道は国内外から大勢の観光客が訪れ、散策を楽しんでいた。
 土産物店の女性従業員(36)はオスプレイに対し「安心はしていない。トラブルが続いており、大丈夫なのか」と渋い顔を見せた。
 同機は12、16日に米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の所属機が2機ずつ日出生台に飛来し、人員輸送の訓練をする見込み。九州防衛局によると、既に岩国基地(山口県岩国市)で4機が待機中という。
 同店の別の女性従業員(23)は「町には湯布院駐屯地があり、ヘリはよく飛んでいる。安全に飛行してくれれば」と冷静に話した。
 由布院温泉は、のどかで安全安心なイメージづくりに取り組んできた。1999年に始まった在沖縄米軍の実弾砲撃訓練が実施される際には、観光協会員の一部の店舗で反対の意思表示の張り紙をするなど縮小・廃止を訴えてきた。
 一方、観光協会などは日米共同訓練には反対してこなかった。駐屯地と共存共栄してきた歴史があるからだ。ただ、「今回は話が別」との立場。同機の飛行は安全安心を損なう可能性があるとして、協会と旅館組合は5日、飛行訓練中止やルートの事前開示を国に求めるよう相馬尊重由布市長に要請した。
 桑野和泉協会長(54)は「米軍のオスプレイ訓練は由布院温泉の信頼や安心感を脅かし、容認できない」。日野豊文組合長(68)は「陸自の訓練には反対していない」と付け加えた。
 別府など3市町にまたがる十文字原演習場では同機の訓練は予定されていないものの、影響を懸念する声もある。
 別府市旅館ホテル組合連合会の堀精治専務理事は「宿泊キャンセルなどは出ていないが、市街地上空を飛ぶのはやめてほしい」と願った。
 訓練開始式後、取材に応じた防衛局の担当者は「ルートは米軍の運用に関することなので、明確には答えられない」。従来の説明に終始した。

訓練反対求める請願は継続審査 県議会委員会

 県議会福祉保健生活環境委員会(衛藤博昭委員長、7人)は7日、陸上自衛隊日出生台演習場でオスプレイを伴う日米共同訓練を実施しないよう求める意見書提出の請願を継続審査にした。
 同日の委員会で「県は安全確保の徹底や訓練が恒常化しないよう防衛大臣に直接、要請するなどしており、今後の動向を注視する必要がある」「県民の不安に応えるためにも採択を」といった意見が出た。
 委員長を除く6人で採決した結果、賛否同数となり、委員長の判断で継続審査にした。
※この記事は、12月8日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。
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