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南海トラフ大地震に備え修旅で宮城へ 佐伯鶴城高

 佐伯市の佐伯鶴城高校(593人)は修学旅行の行き先を、今年から東日本大震災の被災地、宮城県にした。南海トラフ大地震への備えが求められる地にある学校として、津波の脅威や命の尊さを学ぶのが狙い。出発は12月2日。志賀信幸校長(57)は「被災地を歩いて語り部の話を聞き、災害時に何をするべきか考える機会にしてほしい」と期待する。
 これまでは北海道・東京を巡るコースで、スキー体験がメインだった。目的地の変更は昨年度に文部科学省の「スーパー・サイエンス・ハイスクール」に指定され、防災・減災研究を始めたのがきっかけ。
 南海トラフ大地震は今後30年以内に70~80%の確率で起き、佐伯市は県内で最も高い最大13・5メートルの津波が想定されている。同校は「災害の悲惨な現実を体感する機会を設けたい」と考え、甚大な津波被害を受けた宮城県に目を向けた。
 旅行は12月6日までの4泊5日。2年生200人と教員10人が参加する予定。
 初日の2日夜に同県南三陸町に到着する。宿舎の「南三陸ホテル観洋」は2011年の大震災で大きな被害を受けながら、180日間にわたって数百人の避難者を受け入れた。おかみから被災直後の状況などを聞く。
 3日は津波で児童・教職員84人が犠牲になった石巻市の大川小学校舎跡を訪れ、遺族ら語り部の話に耳を傾ける。日本三景「松島」で知られる東松島市などの観光スポットも訪問し、4日以降は東京都内を巡る。
 生徒たちは大震災当時、小学3年だった。渡辺智子さん(16)は「テレビで津波が押し寄せる映像を見たが、あまり覚えていない。今の被災地を見て南海トラフ大地震についても考えるつもり」。
 事前に大川小の被害状況を調べたという管谷魁瞳(はじめ)さん(17)は「語り部の話にはショックを受けるかもしれない。でも現実に起きたこと。真剣に聞いて今後に生かしたい」と話している。

メモ:県教委によると、本年度、県立高校のほとんどは10月~来年2月に修学旅行を実施する。行き先は東京、長野、北海道が多い。東日本大震災の被災地は佐伯鶴城のほか、高田と大分雄城台が福島県を訪れる。海外は大分上野丘や大分舞鶴、大分豊府などの6校で、カナダやベトナムなど。
※この記事は、11月30日大分合同新聞夕刊11ページに掲載されています。
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