京屋本店の「一村一弁」。豊後牛ステーキ、関さば、アワビなど大分が誇る食材を詰め込み、ぜいをつくした弁当 大分市は地元の素晴らしい食材と多様な食文化を融合させた「豊後料理」を創作した。大分、別府、竹田各市の計28店舗で提供している。国民文化祭と全国障害者芸術・文化祭などで訪れた観光客らを大分でしか味わえない料理でもてなし、誘客や魅力発信につなげる。11月末まで。一部店舗は継続して提供する。 京料理のように、大分ならではの料理を作りたいと企画。▽大分都市広域圏(大分、別府、由布、竹田、豊後大野、津久見、臼杵各市と日出町)の食材を使う▽郷土料理をアレンジしたり、大分の歴史や自然を意識したメニューを入れる▽料理提供時にメニューの背景や料理人のこだわりを説明する―などと定義している。 それぞれの店舗の料理人がとり天やだんご汁、やせうまをアレンジするなど腕を振るい、オリジナルメニューを開発。登録店舗ではロゴマークのタペストリーを掲げる。 メニュー内容や店舗情報を掲載したガイドブックを2万2千部作製。登録店舗やホテル、観光案内所、市関連施設などで配布している。 モデルメニュー作りから携わっているバール・ポンテの玉井徳裕シェフ(34)は「大分の素晴らしい食材や歴史、文化があることを知ってもらうきっかけになればうれしい」。食事をしていた同市内の会社員女性(44)は「郷土料理をアレンジしたメニューは意外な発想で面白い」と話した。来月、スペシャルイベント 「うみたまご」内 レストランで 大分市は「豊後料理」を広く知ってもらうため、11月10、11日の午後6時から大分マリーンパレス水族館「うみたまご」内のレストランでスペシャルイベントを開く。 「アジアのベストレストラン50」で4年連続トップに輝いたタイ・バンコクのインド料理店「ガガン」のガガン・アナンドシェフと福岡市のフレンチ料理の名店「ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ナチュール・ゴウ」の福山剛シェフが特別な豊後料理を提供する。 定員は両日とも40人。応募の締め切りは19日で、多数の場合は抽選。料金は1人3万5千円。申し込みは豊後料理特設ホームページから。問い合わせは市農政課(TEL097・537・7025)へ。