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下町衛星「てんこう」10月29日打ち上げ

 県内の製造業4社が共同開発プロジェクトに参画する小型環境観測衛星「てんこう」は、10月29日に鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられることが決まった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)などが28日、発表した。県内企業が衛星開発に携わるのは初めて。成功すれば技術力の高さをアピールし、宇宙ビジネス参入へのきっかけとなることが期待される。
 てんこうは14面体で直径・高さ各約50センチ、重さ約23キロ。JAXAなどが開発した温室効果ガスの観測技術衛星「いぶき2号」ほか複数の衛星と共にH2Aロケットで打ち上げる。
 ロケットから切り離された後、高度600キロ付近の宇宙空間にとどまり、コンピューターに誤作動を引き起こす宇宙線を最長2年間観測する。太陽活動の盛衰と宇宙線量との相関関係の研究を深めるための基礎データ収集などをする計画。
 プロジェクトは九州工業大学(北九州市)を主体に昨年7月にスタート。14面体パネルの外部構造の製作を江藤製作所(大分市)、内部構造をニシジマ精機(佐伯市)、制御や通信管理システムをデンケン(由布市)とKTS(杵築市)がそれぞれ担当した。
 今年7月に組み立てが完了。打ち上げ時を想定した振動試験、ロケット切り離しの耐久試験など全てのテストを8月下旬に終えた。近くJAXAに引き渡し、打ち上げを待つ。
 KTSの津田幹輔常務は「試験はつい先日までかかるタイトな日程だったが、完成してよかった。あとは打ち上げを待つのみ」と喜んだ。プロジェクトを主導する九州工業大学大学院の奥山圭一教授は「いよいよ本番を迎える。大分県の企業のみなさんに感謝したい」と語った。
※この記事は、8月29日大分合同新聞朝刊5ページに掲載されています。
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