おおいた酒巡り㉛ おおやま夢工房(日田市)

 梅の九州一大産地・日田市大山町に、たるに寝かせた5年物の梅酒がある。製造しているのは全国でも珍しい「梅酒専門蔵」。業界に先駆けて造ったたる仕込みはコクがあり、口の中にたるの香りが広がる。
 収穫期の5月下旬~6月中旬に、大山で取れた実をその日のうちに漬け込むのが「おおやま夢工房」の特徴。梅園の山の上にある工房だからできることだ。
 2002年に旧大山町の第三セクターとして開業した当初、ニッカウヰスキーから技術支援を受けた縁でウイスキー用のたるを活用。タンクで3年、さらにたるで2年熟成させる「たる仕込み高級梅酒ゆめひびき」が完成した。
 「もはや梅酒ではない」。吉田進一製造販売事業部長(39)は16年に経営参画したJR九州から出向し、初めてたる仕込みを飲んだ。「ブランデーをほうふつとさせる深みがあり、高い付加価値がある。今までの梅酒とはまるで違う」
 近年は大手メーカーも同様の商品を出すが「良い素材を生かしたこだわりの商品として伸ばしていく。大山ブランドを全国に認識してもらう」と揺るぎない。
 高齢化でウメ農家は減少傾向だが、安定供給のために町内で自社農園を運営。耕作放棄地での代理生産も模索中だ。「畑に囲まれたこの景色あっての梅酒です」。地元の産業振興を使命に掲げる。 

メモ:「たる仕込み高級梅酒ゆめひびき」は2015年の全国梅酒品評会で最高金賞。16年は3年熟成原酒とたる仕込み梅酒をブレンドした「梅花爛漫(らんまん)プレミアム」が同賞に輝いた。ショップ「梅酒蔵おおやま」は昨年10月にリニューアル。宿泊施設「うめひびき」も開業した。漫画「進撃の巨人」の作者諫山創(はじめ)さんのギャラリーもある。問い合わせはおおやま夢工房(TEL0973・52・3004)。

試飲できます
 連載は、大分市セントポルタ中央町の「おおいた銘酒館ゆたよい」とのタイアップ企画です。週末の土曜日午後1~5時に紹介した酒蔵の酒が試飲できます。一般は会費千円で蔵元らによる「語り部養成講座」に参加できます。
2018年8月7日

おおいた酒蔵巡り

そこに酒蔵があるのには理由がある。優れた風土にはぐくまれてこそうまい酒ができるというもの。地域で飲み継がれてきた酒蔵に、さあ出掛けよう。

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