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岡山で緊急支援 荒天の中「注意払い活動」

 西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町(まびちょう)に派遣され、4日間にわたり緊急支援活動を続けた大分県の防災ヘリ「とよかぜ」が10日、帰県した。川の堤防決壊で広範囲の家屋が泥水に漬かり、多くの人が救助を求める中で計12人の命を救った。指揮を執った県防災航空隊の上田敬義副隊長(39)が目の当たりにした光景、作業の葛藤、教訓などを語った。
 「目を覆いたくなった」。現地で上空から目にしたのは、見渡す限りの民家が屋根近くまで泥水に沈む異常な光景だった。あちこちの屋根の上や集合住宅のベランダには、タオルや服を懸命に振ってSOSを訴える人たちがいた。
 ヘリには5人が搭乗。現地災害対策本部の指揮で、傷病者らの救出を優先した。作業中にも助けを求める別のタオルが目に入り、「同じ場所でも優先順位の高い人以外はすぐに助け出すことはできなかった。葛藤と心苦しさでいっぱいだった」。
 孤立者の不安を少しでも和らげるため、河野合詩(こうじ)隊員(30)の発案で急きょ、ヘリのスピーカーで「次の助けが来ますので待っていてください」と地上に呼び掛けた。
 難しかったのは、集合住宅の階段の踊り場から妊婦ら3人をつり上げた初日(7日)の作業。機体と隊員をつなぐワイヤが屋根に擦れて最悪の場合、落下する恐れもあった。「針の穴を通すような正確さを心掛けた」と振り返る。
 荒天による視界不良の中、鉄塔や高圧線といった障害物、他の救助ヘリなどとの接触を避けるのにも注意を払った。自衛隊などのゴムボートによる救出が効果的で、2日目以降は取り残された人が一挙に減ったという。
 消防庁によると10日現在、5県の防災ヘリが岡山県に入り、着の身着のままで孤立した約40人を救出した。「想定外のこともあった。今後は訓練場面の幅を広げ、どんな状況にも対応できるようにしたい」
 大分県民に対して「数十年に1度の災害が毎年のように起きている。いま一度、防災意識を高め、日頃からしっかり備えてほしい」と呼び掛けた。
※この記事は、7月11日大分合同新聞朝刊23ページに掲載されています。
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