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心に寄り添いたい 豪雨連載(3)

 不安を少しでも和らげたい。一人も孤立させたくない。
 日田市中心部の市営住宅。今春、地元の民間支援団体「ひちくボランティアセンター」事務局の松永鎌矢(けんや)さん(28)が、福岡・大分豪雨で被災した1人暮らしの70代女性と向き合っていた。
 昨年12月から訪問支援活動を始めた。7人が民間アパートなどの「みなし仮設住宅」や公営住宅で仮住まいを続ける被災者を訪ね、困り事などを聞いている。
 グラウンドゴルフはしているか。友達はできたか…。ざっくばらんに会話が進む。最初に会った数カ月前より、顔色は確実に良くなっているようだ。
 松永さんは女性の作った漬物をつまんだ。
 「おいしいですね」
 「持って帰る?」
 笑顔が咲いた。

片付けが一段落
 1年前の昨年7月5日。市内の河川は相次いで氾濫し、濁流と大量の流木が集落を襲った。1296棟もの住宅が全半壊や浸水の被害を受けた。
 当初は家に流れ込んだ土砂を運び出す作業で支援を求める声が相次ぎ、市社会福祉協議会が設置した災害ボランティアセンターが有志を派遣。約2カ月後に後継組織として立ち上がった「ひちく」も、土砂やごみの撤去に当たってきた。
 3カ月、半年…。家や農地の片付けが落ち着くと、被災者のニーズが「心のケア」に移ってきた。
 みなし仮設住宅などの入居者を対象に市が5、6月に実施した調査では「新しい場所でコミュニケーションが取れない」「長期避難で気持ちが落ち込む」と訴える人が多かった。

正念場、これから
 仮住まいを余儀なくされている人は被害の大きかった日田、中津両市で43世帯94人。ピーク時の78世帯205人に比べ、ほぼ半減した。
 日常生活を取り戻した人、再度の災害への不安から住宅再建に二の足を踏んでいる人…。歩みのペースは一人一人違う。
 「だからこそ」と松永さんは言う。「これからが活動の正念場だと思う。あと2年は続けたい」
 被災者に寄り添っていくつもりでいる。
※この記事は、7月6日大分合同新聞朝刊21ページに掲載されています。
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